「土の都」の土壌をつくる
土、それは地球そのもの。
私たちの暮らしを支える衣食住も、
そして私たち自身も、土によって生かされ、
いずれ土に還っていく存在です。
そんな土を焼いて作られたうつわは、
「人類が物質の化学的変化を応用した最初のできごと」とされ、
人類史における文明の象徴とも言えます。
THE GROUND MINOでは、人間と自然との共創であるうつわを新たな食文化として昇華しながら、
土を科学し、哲学し、表現します。
土という究極の自然を、現代の暮らしと、そしてさまざまな作り手の魂と掛け合わることで、
どんな景色を創っていくことができるでしょうか。
焼き物の里から、土の都へ。
ここから、美濃を日本中、世界中に発信していきます。
Both the necessities of life which sustain our lifestyle and we ourselves are born from the soil, and everything will return to the soil some day. Pottery made by firing the soil is believed to be the first case of humanity making use of chemical changes in substances, and could be called a symbol of civilization in human history.
土を表現する
スタジオビレッジ
THE GROUND MINOは美濃・多治見本町オリベストリートの中央部に位置する、
土を表現するスタジオビレッジです。
うつわの可能性をひろげ、五感で味わう食文化を創造する場として、
ショップや飲食店、ギャラリー、ラボなど複数のエリアから構成されています。
世界で最も多様な土が採れる日本の中でも、豊かな土壌を持つ美濃。
そんな風土の中で改めて「土」を見つめ直し、自由な精神で編集することで、
五感と心に響く表現を創り出します。
そしてまた、この場所から新たな産地文化の土壌を育み、美濃の未来を描いていきます。
As a place to expand the possibilities of pottery and create a culinary culture enjoyed with all five senses, it is composed of several areas, including shops, restaurant, galleries, and labs.
Mino has especially rich soil, even in Japan, where the most varied soil in the world can be obtained.
By reexamining “soil” within this climate, and editing it with a spirit of freedom, we create expressions which resonate with the soul and five senses.
We will cultivate foundation for a new local industrial culture here, and draw the future of Mino.
〒507-0033 岐阜県多治見市本町6-2
JR中央線 多治見駅 徒歩15分
TEL:0572-26-8651
<お車でお越しの方>
中央自動車道多治見I.Cから7分
<駐輪場のご案内>
駐車場は台数に限りがございますので、満車の際には近隣の駐車場をご利用ください。
駐車場を利用したイベント開催時は、ご利用いただけませんので予めご了承ください。
〒507-0033 岐阜県多治見市本町6-2
JR中央線 多治見駅 徒歩15分
TEL:0572-26-8651
<お車でお越しの方>
中央自動車道多治見I.Cから7分
<駐輪場のご案内>
駐車場は台数に限りがございますので、満車の際には近隣の駐車場をご利用ください。
駐車場を利用したイベント開催時は、ご利用いただけませんので予めご了承ください。
10:00-18:00
11:00-17:00(LO 16:00)
水曜日(祝祭日は営業)、不定休あり
水曜日、木曜日、不定休あり
ショップ、飲食店、ギャラリー、ラボラトリー、シェアスペース、スタジオ、アトリエ
ショップ、飲食店、ギャラリー、
ラボラトリー、シェアスペース、
スタジオ、アトリエ
施設の建材と装飾について
施設の建材と装飾について
THE GROUND MINOは、明治時代に建てられた陶磁器商宅の跡地を中心に数回のリノベーションを経てオープンいたします。数多く地場産業の発展に尽くした功績や歴史を各所に感じることができます。特徴的なこの大きな門もその一つ。かつては、陶器商ならではの荷受けの門として使われ、その古くからあった門をそのままに残しています。90年代昭和初期にカナダ人建築家によるリノベーションの際に街並みの景観に合わせ、かつ伝統産業の焼き物に相応しい雰囲気を残すことを目的に、場所を移動し現在の位置に残しました。まちの景観に調和した建造物として第1回ハーモニー大賞を受賞。
⼤⾨同様に、屋根に使われていた当初の⽡も建物の⼀部として残されています。⼤⾨裏のステップに使われている⽡が印象的です。
旧花御堂であるSHOPがある棟には、蔵をそのまま残しています。当時はいくつもの蔵が立ち並んだオリベストリート。今でもこの通りには蔵が立ち並び当時の面影を残しています。元々の陶磁器商宅でもたくさんの蔵がありました。一番小さな蔵だけが当時から残っています。
明治33年に名古屋駅〜多治見駅間の国鉄(現JR)中央線が開通するまでは、荷馬車 で陶磁器を運んでいました。陶器商の蔵が立ち並び、今でも当時の面影を残す本町オリベストリート。陶磁器の多治見商人で栄えたこの通りに、私たちのお店があります。THE GROUND MINO の敷地内には馬を繋いでおく為の「馬繋ぎ石」がいくつか残っています。
敷地内にトロンミルに使われている石を敷いてある場所があります。トロンミルとは微粉砕機の一つで、水平軸を中心に回転する円筒内に、粉砕媒体と砕料を転動させて微粉砕を行う装置です。石や顔料の粉砕や調合に使用されています。
右の写真は、トロンミルの中で落ちて削られた石です。
アルミナボールは耐久性に優れており、先ほどのトロンミル(微粉砕機)に入れて、粉砕や研磨などに使われます。固体を砕いたり研磨したりする際には機械的に行うとムラが出てしまったり不均一になってしまいます。そのため、アルミナボールという硬い球形の物 体と共に混ぜることで均一に粉砕されると共に、アルミナボールの粒径を変えることで目の細かいパウダー状の粉にまで粉砕できます。陶磁器の釉薬や、粘土を作る際に使用され ています。
施設内の壁は随所に土壁が見られます。陶土に使われる原土を混ぜて土壁にしています。
美濃焼の志野や織部などにも使われる五斗蒔土(ごとまきつち)、多治見の小名田および高田地区で採掘される砂礫層の錆土、多治見市と土岐市の境にある新明峠で以前採掘していた神明黄土(しんめいおうど)など、それぞれ異なった原土に漆喰を加え様々な表情を作り出しています。
タイルを綺麗に並べ目地を均等にするために使うタイル貼り板です。Counter Kitchenの壁の装飾にこの板を使用しています。
タイル1枚1枚の微妙なサイズのバラつきを調整するのみならず、ヒビ割れや剥離・脱落などを緩和する重要な機能も持っています。建物や家具など、湿気等の環境条件によって、下地 (躯体)の素材が伸縮してしまう可能性があり、またタイル自体も、熱等による伸縮がおこります。目地があることで、これらの現象に対応できています。
アメリカのプールタイルとしてデザインされたマジョリカ柄です。美濃焼伝統の釉薬によって焼き付けられています。一つひとつ手描きされていたものを当時、独自の技術により機械生産を確立し、量産を可能にしました。この技術は現在1社のみとなっています。柄物のデザインタイルは40年前に人気となり多治見市笠原から数百点ものデザインが生み出されました。
HAITIは昭和40年頃に⽣産されたタイルです。主にヨーロッパに輸出されていました。
陶磁器の窯元で使われているモロ板を随所で使用しています。
※窯元では、成形した粘土をモロ板の上にのせて乾燥させています。